- 出演者
- 膳場貴子 駒田健吾 中西悠理 杉浦みずき 唐橋ユミ
オープニング映像と膳場貴子の挨拶。
日本被団協がノーベル平和賞を受賞する理由の一つが「新たな世代への継承」がなされていることだった。その1人が広島出身の高橋悠太さん。中学生のときに坪井直と出会い、直接話を聞いたことをきっかけに核廃絶に向けた活動を始めた。ニューヨークで行われるNPT会議や核禁条約にも出席、坪井さんの思いを引き継いでいる。原爆投下から来年で80年。平和賞の受賞決定は変化へのスタートラインとなるのだろうか。
被団協はこうした表舞台でのアピールだけでなく、地道な署名活動などを続けて3年前に発効した核兵器禁止条約の成立に貢献した。しかし日本はまだこの条約に参加していない。ノーベル平和賞授賞理由の1つについて「いつか歴史の目撃者としての被爆者はわれわれの前からいなくなるが、記憶を残すという強い文化と継続的な取り組みで日本の新たな世代は被爆者の経験とメッセージを引き継いでいる」と評価している。藪中氏は「日本はアメリカの核の傘の元で核兵器禁止なんて矛盾しているという声があるが、元々世界は矛盾している。核兵器禁止条約についてはオブザーバー参加すべき。」などとコメント。元村氏は「2007年にノーベル平和賞の委員長に平和賞が政治的であるとの批判についてどう考えると質問したら、政治と深く関わっているから当たり前。テーマとして挙げることで政治交渉と引き金などになるなどと明言している。被団協の取り組みこそ政治交渉の引き金となってほしい。」などとコメント。畠山氏は「今回の受賞というのは草の根の積み重ねこそが実は核兵器を使わせないというタブーを作ってきたのだと思っている」などとコメント。松原氏は「プーチン大統領が核の脅しをかけながら使えない理由の一つは使ったら世界を敵に回すという世論。これを形作ってきたのは被団協の方々が中心。敬意を評したい。」などとコメントした。また、核共有については「日本が侵略され、通常兵器では対抗できない際に日本に事前に配備した核を自衛隊が日本に落とすというもの。非現実的。」などとコメントした。
支援者を前に慌ただしく動き回るのは自民党安倍派の幹部だった高木毅氏。裏金問題で自民党の公認を得られず無所属での出馬。高木氏は「今回特に“非公認”ということで大変厳しさは増すと思う」とコメント。この他にも選挙直前になって非公認が相次いだ。
万歳と怒号が交錯する中での解散。事実上の選挙戦がスタートする中、解散当日まで自民党はいわゆる裏金議員の公認問題で揺れた。現在も、党員資格停止処分が続いている西村氏と下村氏が非公認となるのは既定路線だったが、これに加え半年間の党員資格停止が明けた高木氏やそれより軽い処分だった萩生田氏らも土壇場で非公認となった。石破茂総理大臣は「党内融和よりも国民のみなさまの共感を得るということが大事」とコメント。裏金問題への対応で国民の共感を得られない状況への危機感。いわゆる裏金議員に対して非公認のカードを切った。一方で、萩生田氏らと同様の処分を受けていた松野前官房長官と二階派幹部だった武田氏は政倫審に出たことを理由に公認された。そして、派閥幹部ではなく、裏金とされる不記載額も相対的に少なかった議員6人も追加で非公認に。石破総理からは「公認等はどのようにすれば我が党が勝てるかという観点から判断した」と本音も聞かれた。結局、12人非公認とされたのに対し、公認が決まった裏金議員は34人。立憲民主党・野田佳彦代表は「裏金議員の大半が公認。批判が強いから厳しいような対応に見せている」と指摘。選挙の結果に関わらず残る疑問。裏金は何に使われていたのか。そもそも裏金作りを主導したのは誰か。政権選択選挙ともいわれる衆議院選挙はあさって公示される。
昨日は日本記者クラブで党首討論が行われた。党首討論のやり取りの中からいくつか紹介。アベノミクスの副作用について立憲民主党・野田佳彦代表は「副作用をどう克服するかが日本経済に一番大事。アベノミクスの罪の部分をどう考えるか?」と質問、石破総理は「コストカット型の経済にしたことは実に良くなかった。20年間実質GDPが上がらず実質賃金は下がったこともある。自分も責任を負わなければならない」と述べた。また日米地位協定の改定を巡っては日本維新の会・馬場代表が「見直しへの明言が薄れている。沖縄県民の期待に対してメッセージを」と投げかけると、石破総理は「沖縄の思いを無視することはない。具体策を自民党内で議論し必ず実現したい」と踏み込んだ。共産党・田村委員長からは「最低賃金1500円という目標を実現するため中小企業への支援をどうするのか」と問われると、石破総理は「下請け企業に元請けから負担がかからぬよう監視、賃上げできる体制を必ず整える」と答えている。畠山さんは「いつ誰が何のために裏金を作ったのかというのを未だに誰も説明してくれていない。民間企業だったら第三者委員会を立てて原因究明をするような事態だと思うが、それもしないということは自民党内に自浄作用がなくなっているんだろうと思う。自民党をこの問題に向き合わせるには投票行動しかないだろう」等とコメント。
今月9日に袴田巌さんの無罪が確定した。事件が起きたのは1966年。静岡県のみそ製造会社で4人が殺害され、従業員だった袴田さんが逮捕された。警察による苛烈な取り調べは連日長時間に及び、袴田さんによると暴行もあったという。袴田さんは精神的・肉体的に追い込まれ、自白を強要された。それでも裁判が始まると一貫して無罪を主張。すると検察は新たな証拠を提示する。検察は当初「袴田さんはパジャマを着て犯行に及んだ」と主張していた。しかし事件から1年以上たった後、現場近くのみそタンクから血まみれの衣類が見つかったとして、この衣類が犯行時に着ていたものだと主張。裁判の途中で証拠が変わった。弁護側はこの証拠の矛盾を指摘し続けたが聞き入れられず、死刑が確定する。しかしそれから44年後、この衣類が捜査機関によるねつ造と結論づけられたのだった。再審請求の審理に関わった熊田俊博元裁判官は「発見の経過自体がおかしい」などと話した。長年の拘禁と死刑執行の恐怖は袴田さんの心をむしばんだ。10年前に釈放された後も意思疎通が難しい状態が続いている。今回の無罪確定を受けて畝本直美検事総長は談話を発表し、判決確定までに長期間かかったことについて謝罪した一方、判決には「到底承服できない」と反発している。
8日火曜日。旧優生保護法のもとで障害のある人たちが不妊手術を強制されていた問題。被害者への補償について定めた法律がこの日、成立した。不妊手術を強制された本人に1500万円、配偶者に500万円を補償するほか中絶手術を強いられた人には一時金として200万円を支給する。旧優生保護法が廃止された1996年までに8万人を超える不妊や中絶の手術が行われたとされている。元村有希子さんは「日本国憲法13条で個人の尊重を掲げている。ここにでてくる人たちはそれを奪われてしまった。この補償法が成立したのは前向きに評価したい。被爆者の件についても、当事者が身を削って告発して半世紀待たなきゃいけない国であることを重く受け止めないといけない」などとコメント。
10日木曜日。ラオスで開かれているASEAN関連会合でこの日、外交デビューした石破総理。中国李強首相との首脳会談に臨んだ。石破総理は、中国で日本人学校の児童が殺害された事件について事実解明などを要求。李強首相は個別案件だとする従来の主張を繰り返した。石破総理は韓国のユン大統領とも会談。ユン大統領と岸田前総理が大幅に改善させた日韓関係を引き継ぎ発展させたいと述べた。一方、持論だった多国間の軍事同盟アジア版NATO構想については触れなかった。元外務事務次官・藪中三十二さんは「言うべきことは言って、そのうえで向こうと向き合っていこうと、これは僕は評価している」とコメントした。
コーナーオープニング映像が流れた。
プロ野球 セ・リーグCSファーストステージ 阪神vsDeNA(きのう・甲子園)。セリーグ2位の阪神と3位DeNAの対戦。2位阪神はチーム最多の13勝を挙げている才木が先発。3回までに9人のランナーを出しながらも併殺崩れの間の1点でなんとか持ちこたえる。対するDeNAもチーム最多の13勝、東が先発。追加点を奪えず、嫌なムードの漂う中4回表の走塁時に負傷してしまった。なんとか4回ウラもマウンドに上がった東。4回をなんとか投げ終えて、あとをリリーフ陣に託す。試合はリリーフ陣の踏ん張りとDeNAが3−1で阪神に勝ち、ファイナルに王手をかけた。
掛布さんは阪神×DeNAの試合を振り返り、「岡田監督の引退発表が選手たちに悪いプレッシャーがかかってしまい、DeNAの投手陣が阪神の1・2番を抑え込んだのも大きかった」、「特に4回に東投手が足を負傷して盗塁阻止もして阪神流れを持っていきかけたが、裏に先頭打者の佐藤選手が初球から手を出してしまい相手の東投手にプレッシャーをかけられなかったことがターニングポイントになった」など分析した。上原さんは「阪神の才木投手は粘り強く投げたとコメントしているがリズムの悪い部分が目立ち、味方への攻撃のリズムにも影響したと思う」など話した。
プロ野球 パ・リーグ クライマックスシリーズファーストステージ 日本ハム×ロッテの試合が行われた。
ロッテ先発の佐々木朗希は初回の先頭打者にいきなり四球を与える。しかし盗塁失敗で得点を与えない。試合は4回まで0-0の緊迫した展開。5回にロッテがホームランで先制すると、佐々木が8回無失点に抑え、チームを勝利に導いた。
ロッテ・佐々木朗希投手がCS初勝利。上原さんは「1回の裏。新庄監督としてはフォークボールが来ると予想しての盗塁のサインだったというが、思ったよりもキャッチャーが投げやすいところに行ってしまったと。次のバッターもフォアボールだったので、じっくり行くという手もあったんじゃないか」等とコメント。来季について新庄監督は記者団に「(CSで)『(悔しくて)くぅ~』ってなって、やり返したろと思ったら(続投が)あるし、完全燃焼したらもう責任を果たしましたってなるかも」とコメント。掛布さんは「独特のリップサービスというか、新庄監督はどちらかというと野村監督に似ているタイプで、注目チームにしてもらうために色んなメッセージを出している」等とコメント。楽天、オリックス、西武、中日の新監督を紹介した。
J1・第33節は、川崎フロンターレ4−1FC町田ゼルビア、ヴィッセル神戸3−2京都サンガF.C.、サンフレッチェ広島2−1ジュビロ磐田だった。