マスコミが作り上げた“イチロー”と本来の自分とのズレについて、イチローは「当時20歳とか21歳。たくさんの人に会った経験もなく、ドラフト4位だったのでチヤホヤされることもなくプロ野球の世界に入っていた。これだけ劇的に変わると、目指してはいたものの対応できる自分ではなかった。周囲に尖りまくることで自分を守っていくことしか方法がなかった」と当時の苦悩を語った。野球も嫌いになりかけていたという。重圧とあえて向き合った2007年シーズンについては「2017年は技術の獲得によって受け入れて立ち向かっていってもやれる自信があった」と話した。