全日程が終わった翌朝、イチローがロッカールームを片付けにやってきた。過去の自分を捨て、新たな境地に挑んだこの半年、イチローは何を掴んだのか。「掴みかけてた感覚というのが、具体的な技術ではなかったと今思っている。自分が打席で感じている感覚、見えている景色は過去のものとはまったく違った。ようやくスタートが切れたなという感じ」とイチローは話した。「プロフェッショナルとは、」と聞かれ、イチローは「ファンを圧倒し、選手を圧倒し、圧倒的な結果を残すということ」と答えた。
© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.