昨日午前11時に人工衛星5基を搭載して打ち上げられた「カイロス」。打ち上げから1分20秒後、1段目のノズルの駆動制御に異常が発生。飛行経路に大きなズレが発生したため、打ち上げから3分7秒後に飛行中断措置(爆破)がとられた。今年3月に打ち上げられたカイロス初号機も機体が爆発して失敗に終わっている。今年11月にはJAXAの「イプシロンS」が燃焼試験で爆発し、今年度の打ち上げが不可能となった。今年10月に米・スペースXはブースターの回収に成功している。大同大学・澤岡昭名誉学長は「失敗を恐れ開発に時間がかかることが日本の弱み。3回程度の失敗は当たり前」とコメント。スペースワン・豊田正和社長は「今回のデータや経験は非常に重要。次の挑戦の糧になる。早期に3号機を打ち上げたい」とコメントした。