おととしと去年、燃焼試験で爆発した日本の新たな主力ロケット「イプシロンS」について、JAXAは会見を開き、爆発後に回収した部品などを分析した結果、爆発に至るまでの2つのシナリオを推定したと明らかにした。イプシロンSはおととし秋田県での燃焼試験で爆発した後、去年11月の種子島宇宙センターでの再試験でも爆発していた。いずれのシナリオも燃料容器の内側にある断熱材が爆発に関わっているとみられていて、断熱材の損傷により破損した容器か、断熱材とほかの部品のつなぎ目などから高温のガスが外に漏れて、爆発につながった可能性があるという。井元隆行プロジェクトマネージャは、追加の解析、追加の試験でみえるようにしていきたいと話した。