中央アジアのカザフスタンで旅客機の墜落事故。カザフスタン当局は、乗客乗員67人のうち38人が死亡し、29人が治療を受けているとしている。旅客機は、アゼルバイジャンの首都バクーから、ロシア南部チェチェン共和国のグローズヌイに向かっていたが、ロシアの当局は25日、暫定的な情報として、鳥と衝突して緊急事態が発生し、カザフスタンのアクタウに向かったと発表した。一部の独立系メディアは、機体の損傷状態から、鳥との衝突ではなく、ロシアの防空システムによる誤射の可能性を指摘している。アゼルバイジャン・アリエフ大統領は「事故の原因は分からない。話すのは時期尚早であり、徹底した調査が必要だ」と述べた。カザフスタンとアゼルバイジャンの両政府は、回収されたフライトレコーダーを分析するなどして、事故原因の究明を進めている。