都内にある住宅街の一角に並ぶ「民泊絶対反対」との看板。その周辺ではキャリーケースを手にした旅行客らしき集団の姿。そして深夜に響く笑い声。その宿泊施設は外国人旅行客がよく利用する予約サイトに掲載。更には、周辺の路上にお構いなしにたばこの灰を散らす姿なども記録されていた。しかし、住民が一番憤っているのはこの民泊がスタートした経緯にあった。建て主とは別の業者が物件を買い取り住民らの知らぬところで宿泊施設としての営業許可を取得した。結局周辺住民の理解を得ぬまま、去年夏に民泊はスタート。宿泊客は、この状況を現地で初めて知ることになる。コロナ禍で減少傾向だったいわゆる民泊の数はインバウンドの盛り上がりに伴い再び上昇。それに併せる形で、トラブルも多く見られるようになったと専門家は指摘する。