成田空港会社と国、千葉県、空港周辺の9の市と町はきょう協議会を開いた。この中では年間30万回が上限となっている成田空港の航空機の発着枠についてインバウンド需要の回復を背景にことし10月から34万回に増やすことが正式に決まった。成田空港では2029年3月末までにさらに50万回まで増やすため、3本目の滑走路の新設など機能の拡張を進める計画で、こうしたことに向けて周辺地域の発展を推進するための新たな組織をことし4月に設立することも決めた。新たに空港で働く人材を受け入れるための地域の住環境の整備や、周辺地域と空港を結ぶ交通機関の充実などを検討することを想定している。成田空港会社・田村明比古社長は「空港従業員の一定の割合は周辺に住まないといけない。よりよい生活環境を提供するのは空港会社の責務。県と協力してエアポートシティーの推進に関わっていきたい」と語った。