代表的な暗号資産の一つビットコインが先週最高値を更新した。飯田香織解説委員が「米国証券取引委員会を率いるゲンスラー委員長。金融市場の番人として金融機関に情報開示を求めたりインターネットで取引されるビットコインの事業者の詐欺を摘発したりするなど、金融業界を厳しく取り締まってきた。規制緩和を求めるトランプ支持者からは嫌われてしまい、トランプ次期大統領に早々に解任を言い渡された。任期途中なのだが政権が交代する来月20日に退任する。新しい委員長はコンサルタント会社トップのアトキンス氏で、暗号資産の推進派として知られている。米国政府の政策転換を象徴する人事で、発表の後、ビットコインが最高値を更新。選挙の直前と比べ一時40%以上の大幅な上昇となった。トランプ氏が米国を暗号資産の超大国にすると言っていることもあり、取引が活発になるという期待が膨らんだ。財務長官の候補、商務長官の候補、それにトランプ氏の側近の実業家のイーロンマスク氏も暗号資産の推進派と言われており、本当に戦略備蓄とするのかどうか注目されている。暗号資産は他の金融商品と比べて乱高下が大きいとされ、利益を得る可能性もあれば、大きな損失を抱えることもある。証券取引委員会は本来、投資家保護と公正な市場整備が役割。その役割をしっかり果たすのか注目される」とスタジオで述べた。