1セントは0.01ドル、日本円にしておよそ1.5円に相当し、米国で流通する最も価値の小さな硬貨。トランプ大統領は9日、自身のSNSに投稿し、「1セント硬貨を製造するのに2セント以上のコストがかかっている」として「これは非常にむだなことだ」と強調した。その上で、1セント硬貨を新たに製造するのをやめるよう、ベッセント財務長官に指示したと明らかにした。トランプ大統領は、たとえ1セントずつでも、この偉大な国の予算からむだをなくすとしている。1セント硬貨を巡っては、実業家のイーロンマスクが率いる政府支出の削減策を検討する組織「政府効率化省」も先月、製造に倍以上のコストがかかり、納税者の負担となっていると指摘していた。