18日、共和党大会の最終日。トランプ氏は「今は第三次世界大戦の瀬戸際にある」と指摘した。さらに「現政権が作り出した国際的な危機は全て終わらせる。ロシアとウクライナの戦争もイスラエルへの攻撃によって始まった戦争も、私が大統領であれば決して起こらなかっただろう」と述べた。トランプ氏が副大統領候補として指名したバンス上院議員は、オハイオ州出身の39歳。ラストベルト(さびついた工業地帯)の貧しい白人労働者層の暮らしを描いた自伝「ヒルビリーエレジー」でベストセラー作家となった。かつては反トランプだったが、2年前の上院議員選挙を機にトランプ支持に転じている。共和党の支持を盤石なものとしたトランプ氏。これまで分断をあおってきた自らの振る舞いをよそに「我々の社会の不和と分断は早急に癒さなければならない」と呼びかけた。一方、民主党のバイデン大統領は新型コロナに感染し、選挙戦の中断を余儀なくされている。体力の衰えを隠しきれず、オバマ元大統領やペロシ元下院議長も撤退を促していると報じられ、撤退圧力がかつてないほど高まっている。