ロシア国営メディアが、プーチン大統領がロシア南部のダゲスタン共和国で市民と触れ合う様子を公開した。普段はテロを警戒しているため、一般人が近づけるのは異例とのこと。このダゲスタン共和国では去年9月、軍の動員に対して大きな反発が起きていたという。またロシアでは24日、民間軍事会社「ワグネル」のプリゴジン氏が、ロシア南部の主要都市の掌握を宣言し、ショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の引き渡しを要求。その後要求は取り下げられたが、28日には米ウォール・ストリート・ジャーナルが、プリゴジン氏がショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長の拘束を計画していたことを報じた。プリゴジン氏はロシア連邦保安局に計画を事前に把握されたため、予定を前倒しして反乱を起こしたとしている。その反乱騒動から4日後に公開されたプーチン大統領と市民とのふれあいについて専門家は、堂々と人前に出て人々と積極的に交わることで、これまで築いてきた正当性を改めて強調しているのではないかなどと分析した。
URL: http://www.wsj.com/