日本時間午後6時半ごろ、イタリア・プーリア州で始まったG7サミット。最初のセッションではアフリカや気候変動などを議論し、その後は中東やウクライナ情勢について意見が交わされる見通しとなっている。ウクライナを巡る議論にはゼレンスキー大統領も一部参加する。ウクライナ支援を巡っては、制裁で凍結したロシア中央銀行の資産活用で合意できるかが焦点の1つとなっている。ゼレンスキー大統領は凍結した資産をウクライナ支援にあてるよう欧米側に求めてきた。アメリカでは今年4月、ロシアの資産を没収してウクライナ支援に活用することを可能にする法律が成立した。一方、EUは一部の加盟国から資産の没収についての合法性を問う声やロシアによる報復措置を懸念する声があがっているとされ、没収までは踏み込んでいない。このため、アメリカは凍結した資産の利子から得られる将来の収益も活用してウクライナ支援にあてることをG7各国に提案した。この案により、世界全体で最大500億ドルを調達し、ウクライナ支援にあてたいとしている。また、今回のサミットでは中国が軍事転用可能な物資をロシアに輸出し、軍事産業を支援しているという懸念についても協議する見通し。