イレーナ・バランさんはウクライナからの留学生。子どもたちの絵を集め展示会を開催した。来日したのは去年の3月で北九州市の大学教授などの支援をうけて留学生活を始めた。ウクライナの復興を担いたいというが大学院の修士課程で建築デザインを学んでいる。一人っ子のイレーナさんはウクライナで暮らす両親を心配しながら日々を過ごしているという。イレーナさんは戦禍の子どもたちの原状を知ってほしいと、来日前から準備をしていた絵画展を実現させたが描かれていた絵には強い衝撃を受けた。一方で、子どもたちが未来への望みを忘れていないことに励まされたという。今イレーナさんが心を痛めているのは現地の学校。ユネスコによると、ウクライナは教育機関3800箇所が被害にあった。学校の再建を修士論文のテーマにし、この日は学校で子どもたちの学び場の重要性を訴えた。