ウスバキトンボは移動距離が長いと言われている。壮大な旅をする。東南アジアなど熱帯からやってきて、春から秋にかけて沖縄から北海道まで日本全国を移動していくと言われている。海をわたって来るとも言われる。どうして日本にやってくるのか、国内でどう移動しているのか旅の目的もよくわかっていない。全国で市民による大規模な調査「旅するトンボ大調査」が行われている。中心になっているのは「おはよう日本」で紹介した市川先生。先生はトンボが好きな個性豊かな先生。トンボをつかまえ、羽に識別番号などを記入。撮影。放す。マークされたウスバキトンボを再び見つけることでどの方向にどれくらい移動したかがわかる。体が軽くGPS装置がつけられずマーキング調査が重要。市川先生が1人で行っていたが去年の全国調査は2万4182個体にマーク、202個体を再捕獲した。ほとんどわかっていない移動について世界初とみられる発見も。教師と調査の二刀流。集まったデータの分析は帰宅後にすすめている。子どもの頃からトンボが大好きだった市川先生。大学でウスバキトンボと出会って以来、トンボ愛が高まっている。子どもたちに調査の面白さを知ってもらおうと先月、体験イベントを開いた。