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今オーストラリで人気急上昇中なのが「ミミナガバンディクート」別名「ビルビー」。耳はウサギ、足はカンガルー。鼻とツメはモグラ。ビルビーは荒野のエンジニアと呼ばれていて、野生では滅多に見ることのできない激レア動物。謎の珍獣「ビルビー」に初接近。
オーストラリアにあるカラウィンヤ国立公園。降水量は東京の5分の1以下。ビルビーはこうした荒野に暮らしている。カサンドラ博士と共に、ビルビーを探した。夜行性で絶滅が心配されるほど数が少ないため、姿を見るのは至難の業。ビルビーを見つけるも逃げられてしまった。明るくなってからビルビーを見かけた辺りを捜索。すると地面に穴がいくつも見つかった。ビルビーはあちこちに穴を掘り、昼間は地中のどこかに隠れているという。スタッフらは離れたばしょから操作できる岩カメラや自動撮影カメラを複数セットした。2日目の深夜、ビルビーが巣穴から姿を表した。ビルビーはウサギのように耳が長く、耳を頼りに危険を察知している。鼻先は尖っていてモグラそっくり。地面の振動やニオイを感知して地中の虫などを探し当てる。前足には頑丈な爪があり穴掘りが得意。ビルビーは1本の倒木を見つけ前足で表面を崩し始めた。するとシロアリが出てきた。シロアリはビルビーの大好物だった。ビルビーは舌を使いシロアリを食べていた。
キリストの復活を祝う祭り「イースター」。欧米ではウサギがシンボルだが、オーストラリアではビルビーがシンボルになっている。オーストラリア大陸にはウサギは住んでいなかった。19世紀、ハンティング目的で24匹が持ち込まれ一気に大繁殖。今や2億匹にのぼり生息地が重なるビルビーにとっては大きな脅威になっている。しかもウサギの駆除目的で導入されたキツネなどがビルビーを襲撃。絶滅の危機にさらされている。ビルビーの復活を願いウサギの代わりにイースターのシンボルになった。今、生息地をフェンスで囲み天敵をシャットアウトしている。100年ぶりに繁殖が確認された地域も出てきた。
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ビルビーは一晩中、土を掘り食べ物を探す。1匹が掘りかえす土の量は年間20トンだという。ビルビーの掘った使われていない巣穴をヘビ型ロボットで調査。ヘビ型ロボットでも行けない道があったので周りをスタッフが掘っていった。ビルビーの寝室と思われるスペースを発見した。こうした複雑な巣穴をビルビーは2週間に1つのペースで作っていく。入口に仕掛けたカメラを確認すると、小鳥が穴に入っていき、ハリモグラや大きなトカゲも巣穴を出入りしていた。その理由は、強烈な日差し。昼間地表は42度。巣穴の中は17度だった。巣穴は生き物たちの地下シェルターになっていた。巣穴を訪れる生き物は45種にものぼった。ビルビーはニオイや音で危険を察知。オオトカゲが入った穴には戻らない。
沖縄から急に向かう船の上。大海原で「ウスバキトンボ」を発見。ウスバキトンボはアカトンボの一種。アカトンボは毎年、東南アジアから海を超え日本列島を北上すると考えられている。世界中に分布している。どんな旅をしているのか殆どわかっていない。3年前から旅するトンボを調査している。トンボを捕まえ、印をつけた。これまでに約8万匹をマーキングした。そのうち500匹以上を再捕獲し、移動の分析が進んでいる。
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3月下旬、雨が2日間降り続いた。雨水はビルビーが掘った穴に流れていった。するとそこに小さな芽が生えてきた。ビルビーの穴には水や植物の種が集まる。土が柔らかく発芽に最適。ビルビーの穴では周辺と比べて芽吹きの数が2倍にも増えるという。雨が降った5日後、2匹のビルビーを発見。2匹が一緒に撮影されることは滅多にない。ビルビーの数が順調に回復している証だという。ビルビーの可愛らしい体には荒野に生きる命を支える大きな力が秘められていた。
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