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フクラガエルの故郷は南アフリカの乾燥地で土の中で暮らしている。カエルなのにジャンプや泳ぐことはできず、得意なのはお尻から地面に潜ること。謎だらけのフクラガエルの生態に迫った。
フクラガエルを探しに南アフリカの北東部にやって来た。厳しく乾く乾季にはほとんど雨はふらず、雨季には、気温が40度にもなる。協力してくれたのは両生類などの専門家ルーペット・ハリスさん。フクラガエルは土の中で暮らしている。フクラガエルは湿気を求めて潜る。雨季は地下20センチまで、乾季は1m近くまで潜る。そのため現地の人でも見るのは至難のわざ。そのため生態の多くが謎に包まれている。雨が多い11月から12月の間に出会えるチャンスが多い。日が沈み気温が落ち着くとフクラガエルは土から出てくる。夜、オスのフクラガエルが土から出てきた。フクラガエルの獲物はシロアリ。雨季の夜にたくさんシロアリを食べ栄養を蓄え、乾季は土の中で休んでいる。フクラガエルは泳ぐことができず水に落ちるとそのまま死んでしまう。フクラガエルの遠い祖先は泳げたので他のカエルたちと同様に水辺などにいたと考えられている。気候変動で乾燥化が進むと他のカエルは住めなくなった。フクラガエルは穴掘りが得意で乾燥化に徐々に適応できたので、今いる場所に生き残った可能性が高い。
フクラガエルの体の秘密に迫るため広島大学両生類研究センターを訪れた。メスの大きさは6cmで40g。オスは5gしかない。フクラガエルは泳ぐように土かき分けて潜っている。短い足は石の上り下りにも役立っている。なぜフクラガエルはまんまるなのかX線撮影で調べた。フクラガエルは他のカエルと比べると足の骨そのものが短いことがわかった。太股部分は全部体の中にあった。足が短いと土の余分な抵抗を避けられ好都合だった。体がまるいのは肺の空気が原因と考えられていたが、肺の大きさはほかのカエルと変わらなかった。膀胱など体の組織にたくさん水を蓄えるていることが確認できた。乾燥地で生きる丸い体は体内で使う水分の貯水タンクの役割を果たしていた。お腹の皮膚から水を吸収することができるという。
12月、住宅地の中にある草地が恋の舞台になるという。夜、鳴いているオスのフクラガエルを発見。捜索を続けたがメスは見つからなかった。どうやって繁殖するのか広島大学両生類センターを訪れた。広島大学両生類センターではフクラガエルの飼育下での繁殖に成功している。無人カメラを設置しフクラガエルを観察。ある晩、オスとメスが地上に出ていた。オスは甲高い声で鳴き、メスに猛烈アタック。背中に乗ることができれば恋のチャンスが生まれる。今回は背中に乗ることができず、メスは土の中に潜っていった。数日後、博士が土の中を調べているとカップルになったオスとメスが見つかった。オスはメスにくっついていた。フクラガエルは身を守るため背中から白いノリのような物質を出す。オスはこの物質を手などから出しメスにくっついている。2週間後、巣を調べると、泡巣になっていて、オタマジャクシが出てきた。オタマジャクシも水辺ではなく地中で育つことが分かった。それから2週間後、オタマジャクシはフクラガエルに成長していた。オスは1年、メスは2年かけ大人へと成長していく。
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