銀化とは川で成長した魚が海を下るときに起こる現象で体が銀色に変化するもの。ウナギも海に戻る準備ができると色が変化するという。ウナギの銀化はオス5年、メス8年が目安。プロジェクトは5年目、銀化したオスウナギが出るかもしれない。養殖ウナギは半年~1年で出荷され、銀化はほぼない。稚魚から銀化ウナギになるまで観察した例はないという。そのため、自然環境に近い里のため池でウナギが銀化するかは最大の目標。去年6月、池に仕掛けを入れて、4か月後に回収すると銀化たオスウナギがいた。ウナギが川から海に下るのは9~12月初旬。この時期に自然の河川に放流すれば産卵回遊に乗って海に向かう可能性がある。ウナギは冬になると、水温の低下や餌の量が減るため冬眠を始める。時期が過ぎると銀ウナギから黄ウナギに戻ってしまう。