米国・トランプ次期政権に外交政策を助言しているスティーブイェイツ氏はトランプ氏が就任後、優先的に着手する外交政策について「最初はロシア・プーチン大統領、中国・習近平国家主席、中東の友人たちへの働きかけが中心となるだろう」と述べ、世界の指導者との直接対話を通じて問題の解決に当たるとする見通しを示した。その上で「プーチン氏と直接コミュニケーションのチャンネルを開き、その計画や優先事項を聞く」とする一方、「ウクライナを見捨てることはトランプ氏にとっても得にならない」と述べ、「トランプ氏がロシアに有利な取り引きを進めるのではないかと懸念する必要はない」と強調した。またトランプ氏が「デンマークの自治領グリーンランドを米国が所有すべき」と主張していることについて「グリーンランドを奪う、侵略するとかではなく、買収すればどうなるかと話している。国際法に違反するとは考えていない」と主張した。その上で「サプライチェーンにとって非常に重要な天然資源が埋蔵されている。デンマークが中国の侵食からグリーンランドを守るつもりがないなら、ほかの責任ある利害関係者が関与する理由がある」と述べた。