12日前、イスラエルはイランに対し先制攻撃し、中東情勢は一気に緊張した。当初、アメリカは「イスラエルによる攻撃にアメリカは関与していない」と声明を出し、外交での解決を模索する動きを見せていた。しかし、イラン本土を直接攻撃するというこれまでに例がない軍事介入に踏み切った。トランプ大統領の決断にロシアのプーチン大統領は「イランに対する全く根拠のない、いわれのない侵略行為にはいかなる根拠も正当化も存在しない」、中国外務省・郭嘉昆報道副局長は「アメリカがイランの核施設を襲撃したのは国連憲章の趣旨と原則を深刻に違反し、中東の緊張情勢をエスカレートさせた」と非難の声を上げた。アメリカがイランを攻撃することで中東情勢が泥沼化する可能性もあり、危険な賭けだったが、奇しくも停戦への動きが加速。イスラエルとイランは停戦を発効した。このあと日本時間午後1時に戦争終結となる期限を迎える。こうした中、イランのペゼシュキアン大統領は「国民の勇敢な抵抗により、12日間に及ぶ戦闘が終結した」と宣言した。半世紀近く敵対し続けてきたイスラエルとイランの停戦はトランプ大統領が言う永遠のものになるのか。