アメリカ・トランプ大統領が日本を含め、すべての国から輸入する鉄鋼とアルミニウムに25%の関税を課す大統領令に署名した。トランプ氏は1期目の2018年にも鉄鋼に25%、アルミに10%の追加関税を課していた。ただ、その後、メキシコやカナダからの鉄鋼については適用が除外に。また、バイデン政権時には日本からの鉄鋼については、一定の量までは関税が上乗せされないなどの対応がとられていた。今回は例外はないと強調したトランプ氏に各国は反発を強めている。EU(ヨーロッパ連合)も報復を示唆している。一方、オーストラリアに対する貿易収支が黒字であることを理由に対象から除外する可能性を示唆した。関税の発動まで1か月。専門家は今後の交渉次第で一部の日本の鉄鋼製品は例外として認められる可能性があるのではないかと指摘する。1か月のディール、取引が鍵を握る可能性がある。一方トランプ氏は相手国がアメリカ製品に課している関税と同等に関税をかける相互関税の導入を示す考えも明らかにした。ほぼ即時に発動するとも明言していてトランプ関税をめぐる世界経済の混乱は一層、深まることになりそう。