日本の音楽史が変わった瞬間についてトーク。大谷は「間違いなく1997年に変わったと言い切れる」と豪語。97年にはフェスが始まり、洋楽にどこかコンプレックスを持っていた日本人の音楽観が変わったと話した。大谷は97年の名盤としてTHE YELLOW MONKEYの「SICKS」を紹介。まだロックが市民権を持っていない日本の音楽シーンでチャートの中で結果を出すことに真面目に取り組んだのがイエモンだったとし「ビジュアルがすごい大事。イエモンは全員背が高くて外国にフィジカルで負けてなかった」と語った。SICKSには6分や7分など長尺の楽曲が収録。ロックとしての完成度の高い曲が売れたことで大谷は「97年って聴いてる側も上に行ったようなイメージなんですよ」と語った。イエモンのヒットに始まり97年にはミッシェルガンエレファントやブランキー・ジェット・シティなどのロックバンドが続々登場。大谷はテレビをつけた瞬間エレカシの「今宵の月のように」が流れてきて思わず泣いてしまったと振り返った。