ティム・ワルツ氏(60)について。陸軍州兵に24年間在籍し、教員の経験もある。退役後に下院議員として6期12年務め、2019年からミネソタ州知事となった。その人柄は実直で嘘偽りがないと評価されていて、党内からは推す声もある。副大統領候補に選んだ狙いは、ワルツ氏が下院議員時代に農村部が地盤でアピール力が強みとされていて、ミネソタ州に隣接する激戦州ウィスコンシン州などでの支持拡大を見込んでいる。一方、共和党の副大統領候補であるバンス氏(40)はオハイオ州選出の1期目の上院議員。政界進出前に衰退した工業地帯ラストベルトの労働者階級の困窮を描いた回想録がベストセラーになっていて、激戦州である中西部の白人労働者層へのアピール力が期待されている。