新宿区にある中古カメラ店では日本製のフィルムカメラが売れ行き好調だという。外国人の来店が増え、月の売上の半分以上を占めているとのこと。海外のインフルエンサーの投稿がキッカケで人気に火が付き、値段は5年前の3倍になった。南さんは「海外のアーティストやインフルエンサーの影響で、同じものを使ってみたいとお求めになる」などと話した。中でも脚光を浴びているのが2000年代に作られた日本製のコンパクトデジカメである。フィルム代がかからないことや現在のスマホのようにはっきりと映らない粗い画質が人気の理由で、当時は最先端だった技術も今ではレトロな感じがすると買う人が増えているとのこと。また外国人に最もウケているのが中古ゲームで、購入者の8割が外国人だという。人気が高いものは発売当時の定価を超えて販売しているものもある。こうしたレトロブームについて観光政策に詳しい佐滝教授は「自分たちが気づいていないものに海外の方は楽しみを見出している。それが日本人にも驚きや発見があることがインバウンドの価値であり、新しい観光資源としてのマーケットの可能性がある」などと話した。