シーズンが本格化するスノーボード。注目は女子パラレル大回転のエース・三木つばき選手21歳。去年の世界選手権では金メダルを獲得。1年3か月後に迫る冬の五輪で世界の頂点に立つために強力なライバル超えに挑む。去年の世界選手権で、三木選手は日本選手として初の優勝。五輪では勝てていない。初出場した北京五輪は決勝トーナメント1回戦でターンの際に転倒。五輪の舞台で絶対的な強さを見せた選手が、チェコ・エステルレデツカ選手。北京五輪まで2連覇を成し遂げた。直接対決で三木選手が一度も勝ったことがない相手。レデツカ選手を超えるために、三木選手が自身の課題だと考えるのがターン。取り組んできたのが、遠心力に負けないための体幹と筋力の強化。トレーニングの回数は週2回から3回に増やし、体重は去年の世界選手権から5キロ近く増えた。オフの成果を試す場としてヨーロッパで行ったシーズン前の合宿。体が強い遠心力を受けるターンの際にも体勢が崩れなかった。力強くボードを踏むことができスピードに乗ることができた。確かな手応えをつかみつつ、新たなシーズンに臨む。進化した滑りの先にある、世界の頂点を見据えている。三木選手が出場する今シーズンのワールドカップは、あさって中国で開幕する予定。