大手航空会社のお客様サポート室では客からの意見やクレームを集約している。今週、社員たちはある対応をめぐって協議をしていた。空港が大混雑した大型連休中、スタッフの対応に腹を立てた客がいたという。その客は出発ゲートや到着先の空港などで航空会社の従業員を見かけるたびに何度も謝罪を要求。繰り返し謝ったが責任者を呼べと大声を出したり、1時間にわたってコールセンターに苦情を訴えたりする行為が続いたという。この航空会社では明らかなカスハラ行為にあたる場合は対応を断ってもよいとしていた。しかし現場から返ってきた反応は「非常に勇気のある判断が必要になる」。客を相手に毅然とした態度を貫くことの難しさを痛感しているという。