日本時間のけさ行われた民主党の集会。会場の外には始まる前から支持者による長い列ができていた。自ら副大統領候補に選んだワルツ氏とともに姿を見せた大統領候補・ハリス氏。2人が揃った初の集会が行われたのは激戦が見込まれる東部・ペンシルベニア州。ハリス陣営はこの時の写真をSNSに投稿。同じ会場で行われたトランプ陣営の集会写真と比較し、支持者の多さを強調した。民主党の副大統領候補に選ばれたワルツ氏は、中西部・ネブラスカ州出身の60歳。17歳から州兵になり24年間務めた。また、高校の教師としてアメリカンフットボールのコーチにも就任。チームを週のチャンピオンに導いた。政界に転身したのは40代。ミネソタ州出身の下院議員を6期12年務め2019年にミネソタ州知事に就任、現在2期目。政治経験が豊富で連邦議会に人脈がある。SNSでは父親としての姿もアピール。狩猟が趣味で自身も銃を所持しているが、知事としては銃の所持者に身元調査を義務付ける法案に署名するなど銃規制には賛成の立場。また、学校給食の無償化を実現させた実績もある。有権者を前に強調したのは「農地・地方経済の活性化」。州西部出身で数々の経歴を重ねてきたワルツ氏。ハリス陣営としては選挙戦で重要な中西部の白人有権者の支持を取り込みたいとの思惑があるとみられる。一方の共和党、トランプ前大統領の陣営は早速声明を発表。「ワルツ氏がハリス氏と同じように危険なリベラル過激派であり、2人が抱く夢はすべてのアメリカ国民にとって悪夢だ」と批判した。勢いを増すハリス氏への焦りの現れなのか、トランプ氏はバイデン大統領の選挙戦からの撤退について自身のSNSに「大統領の地位が憲法に反して奪われた。クーデターだ」と投稿した。