2024年2月、齊藤さんから嬉しい報せが届いた。なんと、鳥インフルエンザの後遺症を克服したオジロワシが現れたという。この驚異的な回復は齊藤さんも予想していなかったそう。野生を戻す際、オジロワシにGPS発信機を装着。目的は鳥インフルエンザの感染リスクがどこにあるかを探るため。追跡が始まって1か月、オジロワシから不思議な信号が届く。とある場所に2週間もとどまり続けていた。実はこの場所、以前、カラスの大量死が見つかった現場のすぐ近く。現場に向かってみると、たくさんのカラスを発見。カラスが集まっていた理由は生ゴミだった。オジロワシは鳥の群れを見つけると食べ物があると察して集まる習性を持つ。鳥が食べ物に群がってできる密状態は鳥インフルエンザの感染拡大につながっている可能性がある。さらに、観光客の写真撮影のために食べ物を撒いてたくさんの鳥を集める餌付けなども原因となっている可能性がある。
密が原因で高まる鳥インフルエンザの感染リスク。調査の中から感染の連鎖が新たな局面を迎えていることも分かった。オジロワシの繁殖調査を行ったところ、雛が死んでいた。死因は鳥インフルエンザだった。しかし、オジロワシの雛は、飛べるようになるまで親から食事を与えてもらうため、巣を離れることはなく密になりようがない。齊藤さんによると、この雛は親鳥から食べ物としてカモメを頻繁に与えられていたという。実は、2020年以降、鳥インフルエンザの影響で世界各地で海鳥の大量死が起きている。雑食のカモメはこうした海鳥の死骸も食べるため、大量のウイルスを取り込んでしまっている。そんなカモメが子育ての時期に群れになることでカモメ同士で感染が拡大する。この食物連鎖が、ついに哺乳類にまで及んでいる。鳥インフルエンザにかかったキツネが見つかっている。2025年、日本ではアザラシとラッコの感染も見つかっている。アメリカでは鳥→乳牛→人の感染も起きている。
密が原因で高まる鳥インフルエンザの感染リスク。調査の中から感染の連鎖が新たな局面を迎えていることも分かった。オジロワシの繁殖調査を行ったところ、雛が死んでいた。死因は鳥インフルエンザだった。しかし、オジロワシの雛は、飛べるようになるまで親から食事を与えてもらうため、巣を離れることはなく密になりようがない。齊藤さんによると、この雛は親鳥から食べ物としてカモメを頻繁に与えられていたという。実は、2020年以降、鳥インフルエンザの影響で世界各地で海鳥の大量死が起きている。雑食のカモメはこうした海鳥の死骸も食べるため、大量のウイルスを取り込んでしまっている。そんなカモメが子育ての時期に群れになることでカモメ同士で感染が拡大する。この食物連鎖が、ついに哺乳類にまで及んでいる。鳥インフルエンザにかかったキツネが見つかっている。2025年、日本ではアザラシとラッコの感染も見つかっている。アメリカでは鳥→乳牛→人の感染も起きている。
