イタリアで開かれているG7サミット=主要7か国首脳会議について。G7サミットの2日目には、ローマ教皇フランシスコがAIの協議に参加。AIの兵器への利用に懸念を示し、規制強化を訴えた。2日間の討議の結果、首脳声明が採択され、首脳らはウクライナへの揺るぎない支援を再確認するとともに、中国によるロシアへの支援に深い懸念を表明。中国にロシアが軍事侵攻をやめるよう圧力をかけることを求めた。また、中東情勢ではパレスチナ自治区ガザでの停戦や人質の解放を巡る合意案を支持することで一致した。今回のサミットではイタリアのメローニ首相を除く各国の首脳は、国内での支持率低迷に苦しむ中での参加となった。米国は11月に大統領選挙、英国とフランスは総選挙を間近に控えている。それぞれの政権の足元が揺らぐ中、G7としての結束をどこまで維持できるのか不透明感が漂っている。