スナク首相は22日、閣議後に声明を発表し、7月4日に総選挙を行う意向を明らかにした。その上で、「今こそ英国が未来を選択する時だ。今の政府には明確な計画がある」と述べ、支持を訴えた。総選挙を巡っては、“秋ごろに行われる”との観測が出ていたが、「経済の見通しが改善し、与党側にも勝機がある」として政府内で夏の選挙を推す声が上がっていた。ただ、直近の世論調査では、与党・保守党の支持率が20%に対し、最大野党の労働党は42%と大きく引き離されていて、14年ぶりの政権交代となる見方が強まっている。労働党のスターマー党首は「英国を労働者のための国に戻す」と述べて、政権奪還に意欲を示した。