おととい、激しい口論を繰り広げたアメリカ・トランプ大統領とウクライナ・ゼレンスキー大統領。ウクライナにある鉱物資源の共同開発協定を結ぶために行っていた首脳会談の最中だった。協定を結ぶことでアメリカから「安全の保証」を得たいゼレンスキー氏に、バンス副大統領が「平和への道と繁栄への道は外交に取り組むことだ」と切り出した。戦争を仕掛けたプーチン氏と外交交渉すべきともとれる発言に、ゼレンスキー氏が「まず初めに戦時中は誰でもアメリカでも問題を抱える。アメリカは海を隔てているので(ロシアの脅威を)今は感じないかもしれないが、将来的には感じると思う」と反論。この発言にトランプ氏が応戦。声を荒らげたトランプ氏がゼレンスキー氏の肩を小突く場面も。結局会談は物別れに終わり、昼食会や合意文書への署名、さらに共同記者会見は全て中止となった。ワシントン支局・涌井文晶記者によると、(ゼレンスキー氏側から)もう一回ちょっと時間をくれないかと申し入れがあったが、(トランプ氏側は)それを断ったという。こうした中、日本時間のきのう午後11時ごろから2時間にわたって、ゼレンスキー氏も出席するヨーロッパの首脳らによる会議がイギリスで開かれた。イギリスのスターマー首相は複数の国がウクライナとともに「停戦計画」を策定で合意したと明らかにした。この停戦計画については「アメリカの協力を得ており今後も協議する」との考えを示した。