イギリス・ロンドンから中継でレポート。今年6月にイギリス政府が発表した国防戦略の新たな方針の中でも、日本などのインド太平洋地域のパートナー国と連携する重要性を強調している。イギリスの輸出と輸入を合わせた総額のうち、約2割はインド太平洋地域が占めている。この地域が不安定になれば経済的な損失が非常に大きいため、イギリスとしても関与を強めることが不可欠だと考えている。前のスナク政権は中国に強硬な姿勢を取っていたが、政権交代を果たしたスターマー首相は去年11月に6年ぶりに習近平国家主席と対面で首脳会談を行った。経済面では中国と良好な関係を築こうとする思惑も透けて見える。一方今後の焦点となっているのが、日本に寄港した空母打撃群の一部であるフリゲート艦が台湾海峡を通過するかどうか。地元メディアはヒーリー国防相は通過させる意向とされるものの、ラミー外相は難色を示し政権内部で隔たりがあると伝えている。
