関係者によると、キオクシアホールディングスはきょう、東京証券取引所に上場申請したということだ。キオクシアは、もとは東芝の半導体事業の会社だったが2018年に東芝の経営再建策の柱としてアメリカの投資ファンドなどに買収され独立した。会社は、4年前に上場を承認されていたが、米中の貿易摩擦の激化で事業の先行きに不透明感が強まっていることなどを理由に上場の直前に延期していた。生成AIの普及などで、フラッシュメモリーの市場は今後さらなる拡大が期待される一方、会社は生産の拡大に向けた設備投資をめぐる競争で海外メーカーから遅れをとっていた。こうした中、上場を通じて調達した資金で、設備投資を進めることで競争力の強化につなげたい考えだ。