審査会では、肝心なところで関与していない・わからないという発言が目立った。野党だけでなく与党からも衆議院に続き参議院の政倫審でも実態解明が進まなかったとの声が聞かれるという。世耕氏はキックバックの扱いを話し合った一昨年の幹部協議に出席したことは認めたが、どのような意思決定を経て継続したかは不明のまま。今日出席した西田氏は、事実関係を知っている人は必ずいるはずだと述べていて、安倍派の中からも幹部に対し実態解明を求める声が出ている。来週月曜日には、下村元政調会長が衆議院の審査会に出席する。1月に行った会見の「合法的な形」という発言について、野党側はウラを返せば違法性を認識していた可能性を示すものだと指摘していて、下村氏がどう説明するか焦点になる。一方自民党は、衆参両院の審査会開催を経て、今後は関係議員の処分や政治資金規正法改正への議論に重点を移したい考え。これに対し野党側は、実態解明が先だとし、関係議員全員が審査会に出席するよう引き続き求める構え。