野菜が高騰し100円の壁に悩む人がいる。キャベツは平年の価格の2倍を超え、影響は各方面に広がっている。岩手県宮古市の地元密着のスーパーでは、弁当売場に「キャベツがすげえ高いので、野菜いため弁当しばらくお休みです…」の張り紙があった。先週木曜日のキャベツの店頭価格は1玉580円。農林水産省のデータでは先月18日から20日までのキャベツ1キロあたりの小売価格は417円と例年の約2.4倍。そんな時に食卓の味方となるのがカット野菜。カット野菜は100円を切るものも多く、物価の優等生としても人気。しかし、そこに存在しているのが100円以上だと手が伸びない「100円の壁」。加工工場にはキャベツ高騰の波が押し寄せていた。旭物産には常時200トンほどのキャベツが保管されているが、先週金曜の取材時には50トンまで減少していた。価格高騰の影響で仕入れが減ったという。旭物産社長は状況厳しい中にこそ生産者にも還元できるような仕組みを今後考えていかなければいけないなどと話した。