東京・台東区の「とんかつ とお山」ではキャベツおかわり自由のサービスを行っている。しかし、キャベツの仕入れ価格はかなり高騰しているという。農林水産省が発表するキャベツの小売価格も平年の約2.4倍に高騰している。そのため、キャベツまるごとを仕入れず、カット野菜に切り替えているという。安さがウリのスーパーでは値段を見て諦めてしまう人もいた。キャベツ1kgあたりの小売価格は天候の影響で今年5月には382円。その後、一旦落ち着いたものの夏から秋の高温などの影響で先月には417円と、この数年で最も高値になっている。農林水産省によると、徐々に価格は落ち着くものの、今月も平年より高値となる見通し。12月に鍋需要が高まる大根や白菜、ねぎなどの野菜も軒並み高騰。今月前半も高値が続く見込み。そのため、需要が急増しているのが色々な野菜が入っていて100円程度で買える「カット野菜」。カット野菜が争奪戦状態になっている。茨城県にある工場ではカット野菜の需要が急増。需要に間に合わせるために通常より高値でキャベツを仕入れている。しかし、カット野菜は簡単に価格に転嫁できない“100円の壁”があるという。カット野菜の需要が増えても利益につながりにくいジレンマを感じているという。