新型コロナ発生源の調査を巡って悪化した中国とオーストラリアの関係改善が経済面で進む中、中国総務省はオーストラリア産のワインに科していた高い関税を29日から撤廃すると発表した。オーストラリアでは近年ぶどうは過剰生産の傾向があり、ぶどうが廃棄されてきた。オーストラリアから輸出されるワインの約40%は中国向けで、中国市場は約10億豪ドルに相当する。中国ではワイン畑の面積やワインの生産能力が拡大していた。サットン・フォレストのワイン醸造所の倉庫には3年間ワインの箱が積み上げられたままとなっていた。この醸造所で製造されるワインの約80%が中国向けである。