ナパーム弾を受け、衣服がすべて焼け落ちてしまったキム・フック。彼女のこの写真はベトナム戦争の終わりを早めた1つのキッカケともいわれている。彼女はその後、辛い入院生活をなんとか乗り越え、大学受験を機にキューバに留学。そして数年後、17年前に彼女の命を救ってくれたカメラマン・ウトと感動の再会を果たす。キム・フックは「会えて本当に嬉しかった」と語る。キューバでもう1つ嬉しい出来事があった。最愛の夫と出会い、結婚。幸せな家庭を築くことができた。そしてベトナム戦争から約20年、彼女はワシントンD.C.で行われたベトナム戦争の戦没者異例式典に招待された。そして当時、ナパーム弾の空爆を命じた兵士から謝罪を受けた。現在、彼女は世界各地で反戦を訴える活動をしている。