- 出演者
- 広内仁 斉田季実治 佐藤真莉子 星麻琴 吉岡真央
オープニング映像。
総理大臣就任前に異例の表明。きょう新執行部を発足させた自民党・石破総裁は、衆議院選挙を10月27日に行う方針を明らかにした。10.27決選へ、与野党の対決色が強まる見通し。石破総裁は「新政権はできるかぎり早期に国民の審判を受けることが重要」と述べ、衆議院の解散総選挙について、あす国会で総理大臣に選出されたあと来月27日に行う方針を表明した。この日程について、記者団からは「予算委など開催の考えはあるか」との質問が。石破総裁は「予算委員会あるいは党首討論、国会がの判断があるので従いたい。国民に判断してもらえる材料を整える努力は続けたい」と述べた。自民党本部の映像。自民党・石破総裁は、会見の前に党の役員人事を行った。副総裁に菅前総理大臣、幹事長に森山総務会長、総務会長に鈴木財務大臣、政務調査会長に小野寺元防衛大臣、選挙対策委員長に小泉元環境大臣を起用することなどが正式に決まった。最高顧問となった麻生副総裁は、石破総裁に一礼すると写真撮影には参加せず退席。新しい執行部は、石破総裁からどのような指示を受けたのか。小野寺政調会長は「“解散総選挙に間に合うすばらしい公約を作ってほしい”そのような支持を受けた」、小泉選対委員長は「“1人でも多く仲間の当選をさせることに全力を尽くしてもらいたい”と」と述べた。次の衆議院選挙で政治資金収支報告書に不記載があった議員を公認するかどうかについて、森山幹事長は「党の選挙対策委員会で議論し決めていくことになる」と述べた。あす召集される臨時国会での総理大臣指名選挙を経て発足する石破内閣。起用が固まったり、起用する方向で詰めの調整が進められたりしている人たち。このうち外務大臣に起用される方向となっている岩屋元防衛大臣は「“石破丸”がスタートする。国際情勢も激動している。東アジアにもたくさんの緊張がある。平和を守り抜くことがいちばん大事。そのために注力していきたい」と語った。石破新総裁の推薦人だった伊東良孝衆院議員は、地方創生担当大臣に内定。伊東衆院議員は「緊張もしているし、やりがいのある仕事」と語った。自民党・石破総裁と公明党・石井代表が国会内で会談。自民、公明両党による連立政権の維持を確認し、新たな政権合意に署名。石井代表は「お互いに新鮮な立場で、新しい自公連立の歴史を築いていけるのではと思った」と語った。
立憲民主党・野田代表は連合の本部を訪れ、連合・芳野会長らと会談。衆議院選挙に向けた支援を要請。野田代表は、自民党・石破総裁が、衆議院選挙を来月27日に行う方針を示したことについて「論戦から逃げるとは思わなかった」と述べた。また野田代表は、「次の内閣」を構成するメンバーを発表。ジェンダー平等や孤独孤立対策を担当するネクスト大臣に代表選挙で争った吉田晴美衆院議員を起用するなどしたうえで、衆院選に向けた党の公約作りを急ぐ考えを示した。野党各党も反発。日本維新の会・藤田幹事長は「(石破総裁は)“予算委員会などしっかりと政策議論をして国民に判断材料を提示する”という趣旨の発言を繰り返してきた。選挙戦術的なことを優先するのは石破さんの政治姿勢にたがうのでは」とコメント、共産党・田村委員長は「何もかも手のひら返し。裏金隠し、疑惑隠し、逃げ切りを狙うやり方は非常に問題が大きい」とし、国民民主党・玉木代表は「自民党を変える前に自分自身が変わってしまっている。早くも赤信号がともった」と述べた。今後の論戦はどうなるのか。あす召集される臨時国会の会期を巡って、衆議院議院運営委員会は、理事会を開催。与党側が来月9日までの9日間としたいと提案したのに対し、野党側は来月27日に衆議院選挙を行う理由が不明確だと反発し、引き続き協議することになった。
国会記者会館にいる政治部与党キャップ・太田雅志がスタジオで解説。自民党・石破総裁は、衆議院の解散について“総裁選挙の最中には主権者である国民に判断材料を示すのが新政権の責任。政治情勢をあわせて考えないと今すぐやりますという話にはならない”などとも述べていた。10月27日の投開票は早い印象も受けるが、なぜこの日程に決めたのか?「早期の解散が得策だと判断したためだと思う。過去最多の9人が争う異例の展開で関心を集めた総裁選挙から間を置かないこと、さらに新政権の発足直後は支持率が高くなる傾向にあることも背景にある。一方で、石破総裁は政権が変われば、できるだけ早く国民の信を問う必要があるとしつつも、その前に国会論戦を行い、国民に判断材料を提供することも不可欠だと主張してきた。具体的には、予算委員会での質疑、与野党の党首が一対一で対じする党首討論を例に挙げていた。石破総裁はこの土日を使って、森山幹事長らと党役員や閣僚の人事を固めて政権の体制を整えたうえで、今後の政治日程も協議し、いくつかの案の中から最短で選挙ができる案を採用したものと見られる」とした。野党は臨時国会で予算委員会も含め、十分な審議を行うよう求めている。与野党の攻防の展開について「対決色が強まっている。自民党は臨時国会の会期を来月9日までの9日間と野党に提案していて、衆議院選挙を15日公示、27日投開票の日程で行う場合、会期末の解散が想定される。この場合、就任から解散までの期間は戦後最も短くなり、野党側は十分な論戦が行えないと反発。今後は解散前の国会論戦のあり方、どのような場で、どのくらいの時間を確保するのかなどを巡って与野党の攻防がさらに激しくなる見通し。自民党・石破総裁が総理大臣に就任する前にも選挙日程を表明したことにも、野党内から批判の声が上がっていて、臨時国会は召集前から、事実上の選挙モードの様相を呈している」とした。
政治とカネの問題で、国民の間では政治不信が広がった。自民党・石破総裁は先日、番組で話を聞いた際「カネのための政治はもってのほかで、国民に納得いただけるよう私も説明する」と話していた。衆議院選挙が10月27日に行われるとすれば、もう1か月を切っている。政治とカネの問題への対応など、国民に十分に判断材料が示されるのか、そのためにもあす召集される臨時国会で、与野党の論戦がどこまで行われるのか、見ていかなければならない。
絶好調のドジャース・大谷翔平選手は、レギュラーシーズン最後の試合。ここまで前人未到の50−50を大きく超える活躍で、ホームランと打点はリーグトップ。打率のみリーグ2位と三冠王の可能性を残して最終戦に臨んだ。ドジャース2−1ロッキーズ。1番の大谷は3打席目までヒットが出ず、三冠王は遠のく。それでも8回に12試合連続ヒット。前のランナーとダブルスチールを決め、今シーズンの盗塁を59まで伸ばし、歴史的な数字を残してレギュラーシーズンを終えた。大谷選手は「記録とかいろいろあったが、まずは1年間安定して出られたのがいちばんよかった。ポストシーズンがあるので、いい思い出がこの先くるよう努力したい」と語った。2年連続のホームラン王と打点王は確実になった。
今シーズンのドジャース・大谷翔平の活躍を振り返る。歴史的な快挙を達成した今シーズン。開幕の舞台は初開催の韓国。パドレス・ダルビッシュ有投手との初対決。今シーズン初ヒットをマークするとすぐに初盗塁。順調なスタートを切った。6月は大物ルーキー、パイレーツ・スキーンズ投手と対戦。怪物対決と注目を集めた。結果は161キロの剛速球をバックスクリーンへ。その後も毎年得意とする6月に、12本のホームランを量産。7月はレッドカーペットショーも注目を集めた華やかなオールスターゲームで初ホームラン。後半戦に入ると、1番の大谷は盗塁数を一気に増やしていく。8月、盗塁が40に到達。同じ試合で大リーグ史上6人目の40−40を劇的なサヨナラ満塁ホームランで達成。今月、それを塗り替える大記録を作る。19世紀から続く大リーグの歴史の中で誰も記録したことがない50−50の偉業を達成。この日は6打数6安打で1試合では自身初の3打席連続ホームラン。先週大リーグ7年目で初めて地区優勝を果たし、1年目から夢みてきたポストシーズンに臨む。地区シリーズは日本時間の来月6日からスタートする。
旧優生保護法を巡る裁判での和解を踏まえ、政府と原告らは基本合意書を交わした。この中では旧優生保護法に基づいて、国が不妊や中絶の手術を強制してきた過ちと責任を認め、深い謝罪の意を示している。その上で超党派の議員連盟が取りまとめた法案の成立後、「被害者への補償が着実に進むよう、相談窓口の整備など、あらゆる施策を進める」としている。また謝罪広告をはじめ、被害者の名誉回復を図る措置を講じることなどが盛り込まれた。
“吸血型の買収”狙われる中小企業。新橋駅前の喫茶店は多くの人に親しまれてきたが今月閉店した。17年前からこの店を経営してきた菊地一彦さん(77)。高齢になったことから事業を引き継いでくれる相手を探していた。買い手として名乗りを上げたのは飲食店経営のノウハウがあるという企業でした。店は存続させ従業員も雇い続けるなどと説明されたという。資本金2500万円の店の全株式を譲渡し経営を託しました。しかし店の譲渡と共に引き継がれるはずだった5000万円ほどの借金は菊地さんの名義のまま、店の経営権と資産を失い借金だけが残った。中小企業の資産を奪う悪質な企業買収。後継者のいない企業に買収を持ちかけ現金や株式などの資産を譲渡させておきながら事業は放置、買い手は資産だけを手にする。一方、売り手の企業は資産を失い倒産・廃業に追い込まれるケースも起きている。中小企業の血液とも言える資産を狙ったこうした手口は吸血型の企業買収とも指摘されている。菊地さんの店を買収したのはルシアンホールディングスという会社。”会社を乗っ取られた”という訴えが相次いでいる。本社は東京・千代田区のビルに登記されているがそこに実体は無かった。取材を進めると会社の拠点が茨城県内のビルに存在することが分かった。現役役員の一人が取材に応じた。事務所には裁判所から届いた書面や請求書などが置かれていた。役員は”買収を主導した上層部はすでに去っている”と説明。さらに”買収の相手を選ぶ基準は預金額や有価証券の保有状況。上層部には事業を存続させる意志は最初からなかった”と話した。この会社を巡っては30以上の中小企業が「被害者の会」を結成している。また企業から詐欺にあたるとして被害申告を受けた警視庁が捜査を進めているものとみられる。専門家は企業買収は後継者不足への有効な解決策だとした上で悪質な業者を排除する制度が必要だと指摘している。
週明けのきょうの東京株式市場は、為替市場で1ドル141円台まで円高ドル安が進んだことから、日経平均株価は一時2000円以上急落した。終値は先週末より1910円1銭安い3万7919円55銭。過去5番目の下げ幅となった。市場関係者は「投資家の間では、日銀が自民党・石破新総裁の下で利上げを早めるのではないかという見方も出て、円高につながった形」と話している。
パワハラなどの疑いで告発された問題で、兵庫県議会から不信任を議決された兵庫県・斎藤知事は、きょう付けで失職。兵庫県選挙管理委員会は、知事選挙の告示日を来月31日、投開票日を11月17日とすることを決めた。一方、自民党・石破総裁が衆議院選挙を来月27日に行う方針を表明したことに関連し、知事選挙を同じ投開票日で行うには投票用紙の印刷など準備が間に合わないとして、いわゆるダブル選挙は見送ったとしている。
全国の天気予報と台風情報を伝えた。「台風17号」は、このあと速度をあげながら北上。あすの午後には関東の東の海上。あさってには温帯低気圧に変わる見通し。「台風18号」は、大型で非常に強い勢力をもってる。このあと台湾付近を北上したあと、3日(木)に暴風域を伴ったまま石垣島や沖縄に近づく恐れあり。
パ・リーグでクライマックスシリーズ進出を争ってる3位ロッテと4位楽天の試合。楽天の先発・早川は、今シーズンロッテ戦3戦3勝。防御率も1点台と得意のチームを相手に6回までヒット3本無失点に抑える。しかし7回、ポランコにホームランを打たれ先制を許す。打線は8回1アウト2塁で4番・浅村がヒットを放ち同点に追いつく。9回、抑えの則本が2アウト2・3塁のピンチで打たれ楽天はロッテに敗れた。ロッテ2−1楽天。
西武と日本ハムの試合。西武の先発は武内。立ち上がり変化球を低めに集めて三者凡退に抑える。打線は3回、2・3塁で1番・源田がヒットを放ち2点を先制する。武内はこのあとも抜群の安定感をみせ、8回無失点の好投で西武のルーキーでは17年ぶり2ケタ10勝となった。西武8-0日本ハム。
ソフトバンクとオリックスの試合。ソフトバンクはケガで離脱していた柳田が4か月ぶりに1軍へ復帰。1回、第1打席でヒットを放つ。先発はモイネロ。ストレートに力があった。5回まで投げ2塁を踏ませず、タイトル獲得に前進。打線は7回、栗原が先制の18号ソロが決勝点になった。ソフトバンク1-0オリックス。
パ・リーグの順位表を紹介。1位ソフトバンク(優勝)、2位日本ハム、3位ロッテ、4位楽天、5位オリックス、6位・西武。ゲーム差が4に開いた3位ロッテと4位楽天は、あすも直接対決。予告先発は楽天が岸、ロッテが佐々木朗希。
DeNAは6回、ランナーを1人を置いて代打・宮崎選手、阪神は2人目の村上投手。宮崎選手の特大のあたりは惜しくもファウルだったが集中は切れず、「しっかり自分のスイングができた」と今度はポールの内側へ。14号2ランで先制した。投げては先発・吉野投手はカットボールのキレが抜群、6回まで投げヒットすら許さず3勝目。DeNAはクライマックスシリーズ進出へ一歩前進。DeNA2-0阪神。
3位DeNAと試合のなかった4位広島のゲーム差が2に広がった。
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IOC・バッハ会長の任期満了に伴い来年3月、会長選挙が行われる。今月、日本人として初めて立候補を決めたのが国際体操連盟の会長を務める渡辺守成さん。スポーツで平和を実現したいという思いがあった。160以上の地域に赴き選手たちの姿を見てきた渡辺さん。置かれた環境が違うからこそ。誰もがスポーツをする機会が守られることが大事だと考えてきた。しかし、選手の参加する権利が揺らぐ事態が起きている。ウクライナ侵攻後、ロシアとベラルーシに対し参加反対の声が上がりパリオリンピックでは参加が認められなかった競技もあった。先週、渡辺さんは会見で「スポーツの分野では握手できる、友情、連帯をつなげる。選手たち子どもたちのためにやらないといけないことがある」などとIOC会長に立候補した思いを語った。渡辺さんが信念を抱く原点になったできごとは、30年前渡辺さんが企画した新体操の国際大会で、当時、紛争によって参加できなかったボスニアとセルビアの選手たちを招待した。会場では激しく対立していた地域の選手が握手をした。3大会ぶりにベラルーシとウクライナの選手が共に参加した大会、ベラルーシの選手は中立な立場の個人資格の選手として出場した。競技後行われた表彰式で、ウクライナの選手は表彰台に向かうベラルーシの選手に拍手をおくることはなかった。最後まで視線をかわさなかった選手たち、渡辺さんはそれでもスポーツの力を信じ共に同じ舞台に立つことが大事だと考えている。IOC会長選には渡辺さんを含む7人が立候補していて、来年3月のIOC総会で投票で決まる。