横浜市のトーユーの戸山智徳社長は、大手メーカーのキーエンスに勤めていたが、35歳で家業を継ぐために退社した。製造部長になった直後、衝撃を受けたという。会議で活発に意見が出なかったので何故会議をしているのか質問したところ「一言、社長がやれと仰ったのでという言葉が出てきましてこれを聞いた時に、もうこの会社終わってるな」とすぐさま改革に乗り出した。先ず社員の業務改善案を提出させた。1件について500円が支給され、大賞に選ばれるとさらに5000円が支給することにした。工場内の整理、整頓、清掃などあらゆる作業をポイント化して評価するように。かつて社長がおっしゃったのでと答えた三橋彰工場長は、「本当に改善ってなんのためにあるのか そこすらわかってなかったので ただやらされているみたいな」などと話した。社員の意識がかわると営業利益が前年の4倍に。賃金のベースアップも10%以上を達成したという。