去年5月、味の素冷凍食品からあるメッセージが発信された。メッセージの主は当時SNS担当の福原さん。投稿者からフライパンは届かなかったが、想像以上にギョーザが多くのフライパンに張り付いているらしい。現実をなんとかしたいと開発チームと相談した。軽くOKし事は大事になっていく。2023年6月、フライパンを集める投稿をしたところ3520枚のフライパンが集まった。多くがフッ素樹脂で加工したフライパンの寿命1~2年を超えていて、くっつくのも仕方がないと思われた。2人は同封されていた手紙に胸を打たれたという。そんな思いを受けフライパンを託された開発チーム。入社5年目の石山さん。ギョーザが張り付くくっつきエリートたちを選び、白い部分の成分を調整し焼いてはくっつき、くっついては洗う作業を黙々と続けた。約半年間で1万個以上のギョーザを焼き、フライパンを洗った。