クマによる被害が相次いだ去年秋、突然、問い合わせが殺到したという企業があった。神戸にある防刃ベストメーカーSYCOの笹田直輝代表に話を聞いた。防刃ジャケットを発売した後、「これを着たらクマ対策になるか?」との問い合わせをしてきたのはどうしても山に入らないといけない電力会社などのインフラ事業者や、自治体関係者。笹田代表は切実な需要の声を聞き、対クマ用の防護服を開発。最も重要な耐久テストはクマの爪を模した特注の道具を使い、実際の攻撃に限りなく近づけた状態で行った。防護服の内部のカーボンはクマの爪が削り負けるような素材を使用。こうした中、先月発売した50着が完売した。今は猟師の協力の元、箱わなへ防護服を設置し本物のクマの攻撃での検証を試みながら来月、第2弾の販売を目指している。
