ソフトバンクグループはきのう、ChatGPTで知られるアメリカ・オープンAIと投資会社を設立。企業向けに最先端の生成AIの販売を始めると発表した。ソフトバンクグループ・孫正義会長兼社長は「大企業向けの最先端AIを世界で初めて日本から始まる」と述べた。新会社は、ソフトバンクグループ側とオープンAIが、50%ずつ出資するかたち。企業向けAIの名称は「クリスタル・インテリジェンス」で、各企業ごとに内部データを学習させてカスタマイズし、資料作成や顧客対応などの仕事を人間に変わって自律的に行う。学習データは、他の者には転用しない形。まずは、ソフトバンクグループが傘下の企業などに導入し、利用料としてオープンAIに年間30億ドル(日本円約4600億円)をしはらう。孫会長兼社長は「世界で最先端のAIだ」と訴え、「AIエージェントが24時間365日仕事をこなす」と特徴をアピールした。会見に臨んだオープンAIのサム・アルトマンCEOは「今はAIの発展にとって重要な時期」と事業の意義を強調した。