ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州で北朝鮮の兵士1人を捕らえたウクライナ軍の兵士がNHKのインタビューに応じ、移送する際に北朝鮮の兵士が柱に頭を打ちつけて、みずから命を絶とうとしたなどと当時の状況を明らかにした。ウクライナ軍の第95独立空挺強襲旅団の兵士としてロシア西部クルスク州で戦闘任務についているマクシム氏。今月上旬の早朝、北朝鮮の兵士がウクライナ軍の陣地を襲撃し、激しい戦闘があったあと無人機の映像で負傷した兵士1人を見つけた。ウクライナ語やロシア語で呼びかけたが、返事はなく、顔を見て北朝鮮の兵士だと判断したということだ。このあと兵士の移送が始まったが、マクシム氏は兵士が自殺を図ったという見方を示した。そして北朝鮮兵の戦い方についてマクシム氏は100人単位で攻勢を仕掛けてくると証言したうえで「北朝鮮兵を撃退するのは簡単ではない」と強調した。クルスク州ではウクライナ軍と北朝鮮兵との戦闘が続いていて、ウクライナの特殊作戦軍は22日、21人の北朝鮮兵を殺害し40人を負傷させたとSNSで発表している。