東京・国立市で来月に引き渡しが迫っていた分譲マンションが解体される見通しになったことが分かった。解体される見通しになったのは積水ハウスが建設を進めてきた国立市中2丁目の分譲マンション「グランドメゾン国立富士見通り」。地上10階建ての18戸を7000万円〜8000万円台を中心に販売し、来月契約者に引き渡しされることになっていたが、国立市によると今週4日、積水ハウスからマンションの事業の中止と建物の解体が市に届けられた。理由について積水ハウスは「建物の周辺への影響に関する検討が不十分だった」として、契約者には事業の中止をすでに説明したという。マンションはJR国立駅から徒歩10分ほどの通り沿いにある。積水ハウスは取材に対し「今回のことを大変重く受け止めている。建物の周辺への影響に対する検討プロセスを見直すとともに再発防止に万全を期していきたい」と話している。