1980年代に入ると各放送局はニュースや大型報道番組を続々とスタートさせる。前例のない誘拐事件や史上最悪とされた詐欺事件など大きな事件事故が相次いだ1980年代。グリコ森永事件(1984年)、豊田商事事件(1985年)、長野県で山津波(1985年)。衝撃的な出来事が映像で伝わることで人々のニュースへの関心は高まっていった。日航ジャンボ機墜落事故(1985年)。平成に入るとテレビは黄金時代を迎える。ベルリンの壁崩壊(1989年)、ソビエト連邦崩壊、消費税の導入(1989年)、バブル崩壊(1990年)、若貴ブーム(1991年)、皇太子さまご成婚(1993年)、きんさんぎんさん100歳(1991年)。激動する国際情勢、成長を続けた時代の終わり。先が見通せなくなっていく社会。テレビ報道は人々の心を明るく照らす役割を果たしてきた。平成初期、1日のテレビ視聴時間はピークに。