きょう、就任1年を迎えたアメリカのトランプ大統領は「かつてないほど素晴らしい1年だった」と自画自賛した。一方で、受賞を逃したノーベル平和賞について「気にしていない。賞よりも人命が優先」と繰り返したが、本音は違ったようだ。トランプ大統領がノルウェーのストーレ首相に送ったというメッセージには「平和だけを考えるのをやめる」という内容が記されていた。年明けにはベネズエラを攻撃したトランプ大統領。真の狙いは、ベネズエラの石油利権と指摘される中、次のターゲットとなっているのが世界最大の島デンマーク自治領のグリーンランドだ。自身のSNSにはこんな画像を投稿。トランプ大統領がアメリカ国旗を掲げている場所はグリーンランド。看板には「2026年からアメリカの領土」の文字が、中国、ロシアの脅威からグリーンランドを守ることを理由に領有を主張するトランプ大統領。ただ、ここでも本当の狙いはレアアースなど鉱物資源の確保だとみられている。トランプ大統領が欲しがっているグリーンランドは今、どうなっているのか。先週、番組はグリーンランドに取材した。1月の平均気温が氷点下7.4度と極寒の中心都市ヌークのメインストリートは午後3時過ぎだが、多くの人が行き交っていた。訪ねたのは、洋服店を営むノーダルさん家族。見せてくれたのは店で販売しているTシャツ。グリーンランドの地図に「売り物ではない」の文字が記されていた。世界8位の150万トンのレアアースが埋蔵されているというグリーンランド。温暖化の影響で氷が解け、鉱物資源の開発や新たな航路の開拓がしやすくなっているといわれているが、レアアースなどを探査採掘している会社を取材すると「厚い氷に覆われた厳しい環境からレアアースなどを簡単に採掘できるわけではない」という見方を示している。グリーンランドを巡ってはフランスやドイツなどが部隊を派遣していてこれにトランプ大統領が不快感を示しヨーロッパ8か国に対して来月から10%の関税を課すことを明らかに。更に、これも攻撃なのか自身のSNSにフランスのマクロン大統領から届いたメッセージを公開した。そこには「シリア問題については一致している。イランについては共に素晴らしいことができる。グリーンランドについてはあなたが何をしているのか理解できない」と記されていた。グリーンランドを巡って対立が深まるアメリカとヨーロッパ。ただ、トランプ大統領の狙いはとどまることを知らない。自らのSNSにテーブルを挟んで座るトランプ大統領とNATOの首脳たちの画像を投稿しており、奥に置かれていたアメリカを中心とした地図をよく見るとグリーンランドだけでなくカナダやベネズエラにまでアメリカ国旗が広がっていた。西半球を支配しようとする動きは就任1年が経ち、加速するのだろうか。
