千葉県東庄町で50年以上米作りする農家を取材した。今年収穫する米の出来に自信を見せる多田さん。一方で米農家として、経営面に不安があるという。多田さんが不安に感じているのは、JA全農千葉が生産者に支払う概算金と呼ばれる前払い金の額。今年の概算金は去年に比べ大幅に値下がりしたということ。現状では、設備投資にも慎重にならざるを得ない。福井県ではブランド米「ハナエチゼン」の収穫が始まっている。福井市の米農家白井さんは、約50ヘクタールの田んぼで5つの品種を作っている。去年は6社ほどの買い手のトラックが並んだが、今年は1社も来ないという。JA福井県は、県内の農家にまだ概算金の額をまだ示しておらず、農家側も自分たちの米がいくらになるのかわかっていない。白井さんが今年仕入れた肥料の総額は900万円、去年の2倍。加えて、燃料代も高騰した。米価格が下がれば、農家が辞めていく。その不安は今現実のものとなりつつある。米の在庫がまだ多くある中、JA福井県も難しい判断を迫られている。来週13日の臨時理事会で今年の概算金について審議する方針。
