コルティナダンペッツォは1956年の冬季オリンピックが開かれた場所で、日本選手が冬のオリンピック初のメダルを獲得した。この大会に日本から出場したのが当時24歳の猪谷千春さん。黒のウェアで俊敏に滑り降りるその姿はブラックキャットと称された。冬のオリンピックで日本選手初のメダル獲得という悲願を達成した。猪谷千春さんは、長いこと戦争で情報が入ってこなかったので歯が立つのかどうか心配していたがなんとか銀を手にすることが出来たと話した。猪谷さんの快挙から日本のスキー界は数々のメダリストを生み出してきた。ただアルペン種目では猪谷さん以来メダルを獲得できていない。後進たちの活躍を願って猪谷さんは来年現地を訪れることにしている。コルティナでは85歳のマヌエラ・アンジェリさんが猪谷さんとの再開を心待ちにしている。日本選手が宿泊したホテルのオーナーで、自身もイタリア代表でフィギュアスケートに出場した。