2025年2月6日放送 21:00 - 22:00 NHK総合

ニュースウオッチ9
▽寒気流入続く▽新手のロマンス詐欺▽広域五輪の課題

出演者
広内仁 斉田季実治 早坂隆信 佐藤真莉子 星麻琴 竹野大輝 吉岡真央 矢崎智之 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(ニュース)
解説 あすから寒波第2波 西日本でも大雪

日本全国の気象情報。

両社の協議 隔たり大きく 経営統合実現 厳しい情勢に

経営統合に向け、本格的な協議が始まって1か月余。両社の間の隔たりが大きくなっている。ホンダと日産自動車のトップがきょう会談し、日産側は、ホンダから打診された子会社化する案には反対意見が多く、受け入れられないという考えを伝えた。経営統合の実現は厳しい情勢となっている。米中の新興メーカーとの競争が激しさを増す中で始まった今回の経営統合協議。去年12月、ホンダ・三部敏宏社長は「真の競争力強化を実現できるのでは」と述べていた。アメリカなどの不振が響いて大幅な減益に陥り、経営の立て直しが喫緊の課題となっていた日産自動車。経営面では独立路線を貫き、これまで、ほかの自動車メーカーと資本関係を築くことはなかったホンダ。経営統合の協議は、EV(電気自動車)シフトなど環境が大きく変わる中で、1社単独では競争に勝ち残ることができないという共通の危機感があった。

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ホンダと日産自動車は当初「持ち株会社を設立したうえで、両社を傘下に収める形での統合」を目指していた。しかしホンダはその後、日産の株式を100%取得して完全子会社化する案を打診。経営の主導権を握ろうとする動きを強めた。背景には、経営統合の前提条件となっている日産の経営立て直し策の実効性や経営陣の意思決定のスピードに対する不満があった。この提案が両社の溝を深めた。きのう開かれた日産の取締役会では、子会社化の案について反対の意見が相次いだ。本格的な協議入りを発表した去年12月、日産・内田誠社長は、両社の関係について「どちらが上、どちらが下ではなく共に未来を切り開く」と述べていた。日産にとっては、ホンダ主導の経営統合を受け入れて協議を進める中で、統合相手を尊重する姿勢が見えないといった根強い反発があった。きょう日産・内田社長がホンダの本社を訪れて、ホンダ・三部社長と会談し「子会社化は受け入れられない」という考えを示した。ホンダは「日産が子会社化を受け入れなければ、協議の継続は難しい」という考えをすでに日産側に伝えている。両社はきょうの会談を踏まえて近く取締役会を開き、経営統合の協議を打ち切るかどうか最終判断することにしている。

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こうした状況になったことについて、経済部自動車担当デスク・岩間宏毅が解説「互いに不信感が強まる中で、ホンダが日産の完全子会社化を打診したことが、いわば決定打となった。日産にとってはホンダ主導の経営統合は受け入れても、子会社化まではのめないという立場」、今後については「仮に経営統合の協議が打ち切りとなれば、とりわけ業績が悪化している日産の経営立て直しが大きな焦点となる。去年11月に、生産能力や人員削減の大枠の方針は発表したものの、ホンダだけでなく、取り引き先などからも具体策が示されていないという厳しい指摘が出ていた。過剰な生産体制の見直しなど、抜本的な対策の実行は不可欠。一方のホンダも安泰ではない。会社全体の業績は堅調なものの、新興メーカーを含めた世界のライバルと開発競争を続けるには、提携を含めた規模の拡大が必要。さらにEV(電気自動車)シフトが進む中国市場では、日産と同じく苦戦が続いている。存在感を高める新興メーカーに対抗しようという危機感から始まった経営統合が打ち切りとなれば、両社ともに生き残りに向けた戦略の練り直しが求められる」。

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石破首相 アメリカへ出発 トランプ大統領と初会談へ

石破首相は、アメリカ・トランプ大統領との初めての首脳会談に臨むため、今夜アメリカへ出発した。石破首相は「初対面だから、互いの信頼関係確立のため努力したい」と述べた。きょうから3日間の日程でワシントンを訪問し、日本時間のあさって未明に、アメリカ・ホワイトハウスでトランプ大統領との初めての首脳会談に臨む予定。石破首相は、日米同盟の抑止力と対処力のさらなる強化で一致したいとしているほか、日本の巨額な投資が雇用の創出にも貢献していることを説明し、両国の国益に沿う協力関係の構築を目指す方針。会談のあとには共同記者会見を行い、成果は共同声明として発表する方向で調整が進められている。石破総理は、国会で「トランプ大統領は意外と人の意見をよく聞く人で、ひょっとしたらケミストリー(相性)が合うかもしれない」と話していたが、政府関係者からは「出方が読めない」などと警戒する声も聞かれる。信頼関係を構築できるのか、いよいよ直接会談となる。

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ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪まで1年 “広域開催” 狙いと課題は

来年イタリア・ミラノコルティナダンペッツォで開かれる冬の五輪は、開幕まできょうであと1年となった。今回の大会、特徴は競技を複数の都市で分けて行う広域開催。現地でそのねらいと課題を取材。コルティナダンペッツォは、ヨーロッパ有数のスキーリゾート地として知られる。トリノ五輪以来、20年ぶりのイタリア開催に地元では期待の声が聞かれた。広域開催を掲げ、4つのエリアに分かれて競技が行われる今回の大会。ミラノからコルティナダンペッツォまで直線距離で約250キロ。冬のオリンピックとしては、史上最も広大なエリアで行われることになる。会場を分散して開く背景にあるのが、巨額の開催費用。1つの都市で開催する場合、競技施設をそろえるだけで、膨大なコストがかかる。打ち出したのが、ほかの都市にある既存の施設を活用すること。69年前の1956年にも五輪が行われた。開会式が行われた会場は、カーリング会場に改装して活用することで建設費を圧縮。大会後に解体できる仮設の会場も利用することで、今大会12か所の施設のうち、新たに建設する常設の施設はアイスホッケーの会場のみに収めることができた。ミラノコルティナダンペッツォ大会組織委・広報責任者は「持続可能な五輪パラリンピックモデルを、未来のスポーツに向けて作り上げる」と語った。

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コスト削減の一方で、課題も浮き彫りになっている。取材班は、イタリア・ミラノの空港に到着後、競技会場の1つがあるバルテリナに向かったが、途中、雪で足止め。ただでさえ車で5時間かかる中、予定を大幅に超える8時間かかった。さらに大会期間中は、競技会場のある小さな町に多くの客や大会関係者などが殺到するため、市民生活に影響が生じることも危惧されている。影響は、選手を支えるスタッフたちにも及んでいる。日本オリンピック委員会では、離れた4つのエリアに、限られたスタッフをどう配置すべきか検討を重ねている。さまざまな種目が行われるため、競技エリアが3か所に分かれることになるスキー。全日本スキー連盟では、2か所にスタッフを集中させ、用具などの整備を行う拠点とすることにした。全日本スキー連盟・河野孝典競技本部長は「戦うチームがふだんと同じような体制、環境を作ってあげることが最も大事」と語った。

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会場の1つ、イタリア・ミラノからスポーツニュース部・持井俊哉記者が解説:広域開催には課題もあるようだが、現地ではどのように準備が進められているのか?「準備は少しずつ進んでいることを感じる。今いるのはミラノの観光名所・大聖堂の前。カウントダウン時計が設置されて、イベントも開かれるなど1年後に向けてにぎわっている。一方で、課題となっているのが、山間部への移動。組織委員会の幹部は、マイカーの利用を制限して、公共交通機関の利用を促すことで対応したいという考えを示した。IOC(国際オリンピック委員会)としても今後、広域開催を推奨する考え。1年後の大会がコストを抑えて環境にも優しい新たな五輪の形を示すことができるのか。世界の目が注がれることになる」。

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(気象情報)
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(ニュース)
日銀 田村委員 “1%程度まで利上げ必要”

日銀の金融政策の決定に関わる田村直樹審議委員が、長野・松本市で講演し「物価の上振れリスクが膨らんでいる」として、「新年度、2025年度後半には、少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが必要」と述べ、「今後も複数回にわたって利上げをするべき」という考えを示した。ただ次の利上げの時期については「経済や物価の反応を確認しながら適切に判断したい」などとして、具体的なめどは示さなかった。

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SPORTS
DeNA 度会隆輝 “シーズン完走”を

きょうから多くのチームが第2クールに入り、競争も徐々に熱がこもってきた。レギュラー獲得へ、若手がアピールした。昨シーズン、日本一のDeNAのキャンプ。注目は、2年目のDeNA・度会隆輝選手。明るいキャラクターが魅力。去年ドラフト1位で入団し、開幕戦から2試合連続ホームランを打ったが、レギュラー定着はできなかった。キャンプに入って初となる実戦形式のバッティング練習。その後の練習ではホームラン30本を目指し、ウエイトトレーニングを積んできた成果が早くも見えている。力強さを増し、ことしはシーズン完走を目指す。度会選手は「開幕から最後まで、日本シリーズ優勝する瞬間までグランド内でしっかりと分かち合いたい」と語った。

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阪神 吉田義男さん悼み黙とう

阪神は、監督として初の日本一に導き、3日前に亡くなった吉田義男さんを悼んだ。阪神・岡田彰布オーナー付顧問やOB会長・掛布さんも黙とうを捧げた。練習では、臨時コーチの赤星憲広さんが指導。5年連続で盗塁王に輝いたスペシャリストが、スタートのこつなどを伝授した。昨シーズンのチームの盗塁数は、ここ20年で最も少ない41。選手たちの奮起に期待している。赤星臨時コーチは「走塁、盗塁の部分でちょっとでも前向きに考えてくれたら、阪神のいい部分を出せるのではないか」と語った。

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楽天 宗山塁 攻守でアピール

楽天・宗山塁選手。注目のルーキーが実戦練習でショートのポジションへ。評判どおりの動きを見せ、プロの力強い打球も、華麗にさばいた。バッティング練習を紹介。いきなり攻守でアピールも、気持ちに緩みはない。宗山選手は「いい準備をして、次につなげるという意識でやりたい」と語った。

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中日 中田翔 絞った体で

きょうからキャンプに合流した中日・中田翔選手。第1クールは、体のケアのため、愛知・名古屋市内で調整してきた。より鋭いスイングを求め、オフに体重を115キロから90キロ台後半にまで落とした。初日はフェンス越え4本。絞った体の感触を確かめた。中田選手は「すがすがしい気持ち」と語った。

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スタジオトーク

去年、日本一になったDeNAの監督は「うちの選手はいいところしかないから」などと自信をのぞかせていたとのこと。

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横浜DeNAベイスターズ
CAMP WATCH 9 ヤクルト 石川雅規 200勝まで“諦め悪く”

おととい、たった一人でブルペンに立った石川雅規投手はキャンプ序盤ながら100球を投げ込んだ。石川投手は「45歳のおじさん頑張ってい姿を見て応援してもらえたら」などと語った。石川は身長1m67cmと小柄ながらも、多彩な変化球を持ち味にプロ23年間で186勝を挙げた。しかし昨シーズンは1勝、登板も9試合にとどまった。一つでも多くの勝利を積み重ねるため、ことしのキャンプで意識しているのが「球のスピードだけではない投球術」。軸となるのはストレート。切れのあるストレートを磨き上げることができれば、多彩な変化球がさらに生きてくると考えている。200勝まであと14勝。石川は、背中を押してくれた青木宣親さんの気持ちを背負ってグラウンドに立つ原動力にしたいなどと話した。。あすは去年の日本シリーズでMVPに輝いたDeNA・桑原将志選手に迫る。石川投手は「もっと野球がうまくなりたい。ボロボロになるまでやりたい」と語った。

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ドジャース 大谷翔平 自主トレーニングで打撃練習

ドジャース・大谷翔平選手が自主トレーニングでバッティング練習。去年手術をした左肩の影響を感じさせない力強いスイングを見せた。前日は投球練習を行った。この日は両手にバットを持って現れた。バッティング練習に臨むと、去年までとは異なるフォームを見せる。これまで立てていたバットを寝かせると、足を上げる一本足打法で打ち始めた。驚異的な活躍を見せた昨シーズンから、さらなる進化を求めて試行錯誤する。その後は、バットを立てて足を上げない従来のフォームでフルスイング。来月の東京ドームでの開幕戦にバッターとして出場することを目指す。

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アイスホッケー女子 五輪最終予選 初戦で若手が躍動

開幕まで1年となった冬の五輪。アイスホッケー女子の最終予選が北海道で始まった。4チームが1枚の切符を争う戦い。日本の若手が躍動。五輪最終予選女子初戦:日本7−1フランス。日本が快勝で4大会連続の五輪へ一歩前進。女子日本代表・輪島夢叶選手は「自身をもってシュートを打てた」とコメント。

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カーリング日本選手権 フォルティウスとロコ・ソラーレが対戦

五輪を目指す氷上の熱戦はカーリングの日本選手権でも。日本選手権女子2次リーグ:ロコソラーレ7−6フォルティウス。ロコソラーレが劇的な逆転勝利。

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